皆さんは、教育の目的はなんだと思いますか?

人類繁栄のため?人が幸せになるため?社会で働けるようになるため?

 

この記事を読まれているということは、何らかの形で「教育って何?」「教育ってなんのためにあるんだろう?」と考えている方だと思います。

筆者も、教育のサービスに携わっていく上で、自分たちの目指す先は何なのかを考えていました。

 

今回は、教育の目的について考えていたら、教育の全貌が見えてきたので、

筆者なりに整理した教育についての認識と、教育の目的について共有します。

 

「人」のための教育

1つ目にあげるのは、「人」のための教育です。

皆さんは学校(SCHOOL)の語源である、SCHOLAの意味をご存知でしょうか?

結構、知っている方が多いかとは思いますが。

 

そう、「暇」という意味ですね。

 

学校が生まれた時、教育(勉強)は裕福な人たちが暇を弄ぶためのもの。

まり教育は本来「人」のためのものだったと考えられます。

 

「国」のための教育

一方、現代の学校で行われている教育は「人」のためのものでしょうか?

学校の目的・目標を定めている教育基本法を見てみましょう。

『教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。』

これを読むと、学校の教育は「国」のために存在しているように考えられます。

こういった「国」のための学校はいつから始まったのかというと、中世の頃、人々の格差をなくす一方で、国の安定を求める動きの中で始まっていたようです。

(世界史で、中世に世界で初めてパリに大学が・・・とか、習ったのを思い出せるでしょうか。)

 

つまり、現代の学校は中世からずっと「国」のためという目的を持ってきているようですね。

 

そして、我々のほとんどが学校で授業を受けて育っていくので、

教育=「国」のための教育 だとなんとなく認識している方が多いのではないでしょうか。

 

そうなると、国の繁栄に直接的に利益をもたらさないように思える、文系学部に関してこのような議論が行われるのも当然です。

国立大学改革の一環として通知された「文系学部廃止」は是か非か (2015.8.23 産経ニュース)

 

教育基本法から、学校の目的は、国が求める人格の形成を形成し、国を安定・繁栄させることだと考えると納得できますよね。

新渡戸稲造が提唱する違和感

 

確かに、国が安定し、繁栄することは誰もが望むことです。

しかし、我々日本人からすると、「別に、反乱なんて起こさないしな・・・。」とも思ったりしますよね。

日本人は、「人」のための教育を求められるほど、恵まれた環境にあります。

 

新渡戸稲造は、著書の『教育の目的』で以下の5つの教育の目的を掲げています。

 

第一の理由は職業のため (お金のため)

第二の理由は道楽のため 

第三の理由は装飾のため (学問は国の飾りであり、個人にとっては普段の談話の潤滑油)

第四の理由は真理の研究のため

第五の理由は人格を高尚にするため

 

ここには、「国」のための教育と「人」のための教育が混ざっており、

教育=「国」のための教育と言う認識が蔓延していることへの違和感が現れています。

 

ただ、国が「国」のための教育を優先することは当たり前です。

そこに不満を持つのであれば、ここで改めて、

「人」のための教育を確立させることが求められるのではないでしょうか。

 

教育の目的による、義務教育と民間教育の棲みわけ

 

この2種類の目的から、義務教育と民間教育の棲みわけを考えてみます。

 

義務教育=国のための教育(国が求める人格を持った人間の形成)

民間教育=人のための教育(人生をより豊かに、円滑にする)

 

義務教育は国が自分のためにやっていることなので、無料にするのは当たり前です。

一方、民間教育は民間が民間(人)のために実施することなので、有料にしても違和感がありません。民間が有料サービスとして提供できるはずです。

 

まとめ

以上、教育の目的には「国」(国が求める人格を持った人間の形成)と「人」(人生をより豊かに、円滑にする)の二つがあること。そこから義務教育と民間教育の棲み分けをまとめました。

こうして整理すると、様々な課題が見えてきます。

 

例えば、義務教育においての課題。

つまらない義務教育には、「先生」「国」に対してうんざり・敵視するような感情を抱きますよね。

国にとって適した人格を形成したとしても、国に反感をもたせているのでは、その目的は果たされていないのではないでしょうか。

義務教育は、もっと面白くなるべきなのではないでしょうか。

 

また、民間教育の課題でいうと、

「人」のために行なわれている教育サービスはどれだけあるのでしょうか?

教育業界のスタートアップがでマネタイズに失敗するのは、サービスが「人」のための教育だと強調できていないもしくは「国」のための教育になっているからではないでしょうか?

改めて、自分が成し遂げたい目標・サービスの目的を見直すことが大切かもしれません。

 

何か、参考になれば幸いです。